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どうにもこうにもな日々の備忘録

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昨日死んだ若い人の手の平は長生き示してた

 
今週も人の生き死にをつらつらと。
98歳のおじいちゃんがご飯が食べられなくなって入院したのだが、CRP値が高い訳でも嚥下が落ちている訳でもなく、「それってもう老衰ってことで治療せずお帰りいただいた方がいいんじゃないですか?」とベッド会議で提案したのだけど、多分嚥下食をアップしたり色々検査したり入院期間が延びるんだろうと少し憂鬱になる。まあもちろん本人や家族がどういう医療を望むかだけど。
ただ枯れるように死んでいくことが病院にお世話になった時点で望めないのかと思うと、この先自分や家族がある程度の年齢になって調子が悪くなっても下手に病院にかからない方がいいような気がしてくるのだが、この先「ただ看取るだけの医療」というものにシフトしていくのだろうか。
どう生きていくかだけでなく、どう死んでいくかが大事になってきた現代。師長さんは「生きる権利もあるけど死ぬ権利だってあるんよ」と仰っていて、恐らく「延命的な治療をせず死ぬことも選択できる医療に」という思いがあるんだろうと思う。
私は将来、どこも悪くないのにご飯を食べない(少食なのと好き嫌いとで)おばあちゃんになりそうな気満々なのだが、その時やたら治療をしたりご飯を食べさせようとしたりあまつさえ胃瘻を付けようとしたりしないで欲しいのだが、誰に言えば。

拒食症の30代女性は専門病院のベッドが空くまでの約束だったのに栄養状態が改善するまでという話になって、頑張ってDPCを操作して伸ばした。
そうこうしているうちに、HCUに入っていた重症喘息の40代男性が急に覚醒し(全身麻酔で人工呼吸だったのに)開口一番「生きててもいいことない」「夢なんて見ても絶望するだけ」なんてネガティブ発言を残していて、どうか同じ病棟内の30代女性(拒食症)と40代男性(重症喘息)がうっかり鉢合わせして恋に落ちませんように…と願う。いらん世話。


最近、津村記久子さんのエッセイが思いがけず面白く、連日借りて来ては読んでいます。
小説家さんの本業部分(小説)を読まずにエッセイばかり読む傾向があり、津村さんの作品も実は未読。三浦しをんも、岸本佐知子も、北大路公子に至っては何が本業なのか知らず読んでいる状態です。
作家が作った架空の人物や世界観に浸るのも面白いしそこから得られるメッセージももちろんあるけど、実在の人物の実在の日常を知る方が私はよっぽど興味深いのだと思う。あと、体力がなくて長時間空想を泳ぐ持久力がここ数年失われているという現実も。
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