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どうにもこうにもな日々の備忘録

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医事課女子、奔(はし)る

 
担当している入院患者に20万以上の未収金を抱えている人がいて、聞けば最近確定申告をしたらしい、その写しを持って市役所で手続きすれば医療費が安くなるのに…と医事課長と噂していたのですが、ようやく患者家族とその話をする機会があり、実際に市役所に行ってもらったのです。
行ってもらうまでにも時間が掛かり、行ったという知らせもなかなか届かない。やっと知らせが届いたと思ったら、やれと言った手続きをやっていないことが判明。

時は既に月末の夕方4時で(この手の申請はその月末までにやっておかないと損することが多いのです)、雨も降る中交通手段が自転車しかない患者家族を公用車に乗せて市役所まで付き添ったのでした。
市民税申告の確認→写しのやりとり→後期高齢者医療保険の負担区分の変更→限度額適用認定証の申請→心身障害者医療受給者証の負担区分の変更を行い、全て終わった頃には閉庁から1時間を越えていました。

そもそも患者家族は一度市役所に行って手続きを試みながら、職員の「あ、もうその手続き済んでますよ」(実際は本来の目的のことは出来ていなかった)という言葉を鵜呑みにして帰ってきており、ここで職員が各窓口で連携してもらえたら二度手間にならずに済んだのにと、縦割行政を恨めしく思います。
そして何より、素人さんには市役所の手続きは難しすぎる、と痛感したのです。
実際にこの患者家族は昨日のことでさえ何しにどこに行ったかを全く理解しておらず、何が申請できて何ができていないのかを聞けば聞くほど分からないのです。
患者家族に対しては正直、低学歴・低所得ゆえにリテラシーが乏しいと感じていました。確かにそれも事実なのですが、それとは関係なく多くの市民にとって市役所はハードルが高い。
そのハードルを乗り越えられないばかりに必要な制度へのアクセスが閉ざされている人も多数いるのだろうと痛感しました。
今回の患者に関しては、私の申請同行により過去2年分の過払いの医療費を取り戻し、償還額は30万円ほどになるだろうと見込んでいます。
逆に言えば手続きしなかったばかりに今までそれだけのお金を損していた訳で、制度の案内だけではなく、制度に実際に繋げるまでがケースワークなのだと感じました。
(まあもっと言えば、今回の件はケースワーカーが動けよって話です。)

後日、還付金の案内第1便が届き、これから1年ほどは市役所からの書類を全部チェックさせてもらって、返って来たお金を患者家族が使い込まないように返済計画を立てて行く作業が待っています。
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