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どうにもこうにもな日々の備忘録

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阿修羅の三度豆

 
なんだか「阿修羅」続きですが。
NHKアーカイブスで『阿修羅のごとく』が再放送され、「確か風吹ジュンさんも出ていたはず…」と淡い期待を抱いて録画していたのですが、これがドンピシャでした。
いつもの向田邦子四姉妹のキャストが、

長女―加藤治子
次女―八千草薫
三女― いしだあゆみ
四女― 風吹ジュン

という錚々たるメンバーになっており、観ていて畏れ多いというか怖いですもう。
四姉妹の父親に愛人がいることが発覚して慌てふためく姉妹たち、というのを主軸に「女正月」「三度豆」「虞美人草」の全3話で構成されているのですが、若き風吹ジュンさんが観られて良かった(はすっぱな感じが可愛いんだこれが)というのを抜きにしても本当に良作で、見ごたえのある作品でした。
改めて観るに、向田邦子さんの脚本と和田勉さんの演出の凄さを感じました。

向田さんの脚本はかなり「わちゃわちゃ」していて、いしだあゆみが深刻そうに「お父さんに愛人が…」と言っている横で加藤治子の差し歯が取れて、八千草薫が「あんた差し歯だったの」なんて驚いていて、風吹ジュンは話に飽きたのかテレビのスイッチを入れたりしているのですが、実際の人間の生活ってこんなことだと思うのです。
普通のドラマだと本題(その場を占めている話題)から話が全くずれずに、その話題のみで台詞が繋がっていくところを、敢えてぽんぽんと話が飛び交い脱線しながら場面を持たせている辺りが、向田さんの脚本の巧さであり、日常のリアリティなのではないでしょうか。

和田勉さんの演出はたまたま観た『天城越え』以来で、演出をどうこう言えるほど演出論を知らないのですが、いしだあゆみが電話をしながら曇った窓ガラスに「父」と指で書く心理描写や(このシーンは有名みたいですね)、四姉妹の母である大路三千緒が怒りに任せてミニカーをふすまに投げつけるストップモーションなどは、淡々としながら躍動感のある印象を受けました。

向田邦子さんと言えば、かつて毎年正月になると久世光彦さんの演出で向田邦子ドラマをやっていたのを懐かしく思い出します。このシリーズは新年の楽しみでした。
和田勉さんといい久世光彦さんといい、こうした重厚な演出ができる職人さんが次々とお亡くなりになっているのを残念に思います。
また、向田邦子さんのストーリーテリング、言葉の力は得がたいものでした。本当に惜しい方を亡くしました。


さて、相変わらず「はみデカ月間」「風吹ジュン祭り」を開催中の私ですが、風吹ジュンさん観たさにドラマ『それでも、生きてゆく』を観ています。話が暗いよー重いよー。でも風吹さんのために我慢だよー。
『阿修羅のごとく』のキャストもすごかったですが、『それでも、生きてゆく』のキャストもまたすごく、いつか被害者母の大竹しのぶと加害者母の風吹ジュンの一騎打ちがあるかと思うと想像しただけでガクブルします。
こわいわ~。マジこわいわ~。どうなるのかしら~。
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Comment

祭り中(*^m^*)

『阿修羅のごとく』
私もはみ刑事リアルタイム時代に、気になってNHKの再放送見てました。自由に生きてる末娘ぶりが(笑)。
ドロドロな内容も女4姉妹ってあんなもんだよな^^;って妙に納得しましたね。

『それでも、生きていく』私も観ています。重い暗い怖い内容ですが、引き込まれる内容で毎回楽しみです。
今週は三崎家が主役でしたね。私も冒頭の大竹さんが三崎家を訪れたとき、最初に時任さんが居たから助かった〜って思いました(笑)。仮に最初に会ったのが風吹さんだったら、大竹さんに勢いで首閉められて殺されちゃうよ(>_<)って思いましたもん。
それくらいは殺りかねないくらいのオーラを放つ大竹しのぶさんの演技は…コワイ!!!さすが大女優さんですよね。

2011.07.31 | ねね[URL] | Edit

恐るべき女優さんたち

『阿修羅のごとく』ドロドロ四姉妹にびっくりしました。
「女は阿修羅だから俺たち男は気を付けようぜ」ってオチでしたが、そう言った緒方拳も作中で浮気がバレる訳で、お前が言うな!と思いました(笑)。
私は一人っ子なので、逆に姉妹っていいなあと思って観ておりました。

末っ子風吹さんは、現場でも末っ子ぶりを発揮されたようですね。
まだまだ若く未成熟な駆け出し女優さんだった風吹さんが久世さんや和田さんを怒らせたというエピソードを本で読みました。

先週の『それでも、生きていく』は風吹さんの爆弾発言で終わり、心境はまさに
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
そうかそれで長男長女はお父さんっ子で、次女はお母さんっ子なのだな…。

大竹さんもまたすごい女優さんですよね~。凄みが違います。
沈鬱なところや悲痛なところが危ういバランスを保っていて、観ていて心が痛いです。
ねねさんの仰るとおり、大竹さんが風吹さんの首を絞める日も遠くないかもしれませんよー。

2011.07.31 | damian[URL] | Edit

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