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どうにもこうにもな日々の備忘録

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いつまで経っても駄目な私ね

 
今の職場に就職してから早半年、最近ようやく入院費の計算のミスも減って少し「打率」が上がったかな、と思えるようになってきたのですが、それでもやっぱり、いやそれだからこそやっぱり、勉強が足りないなあと痛感する日々です。

今や入院費の計算は「DPC」が主流になってきています。疾患と入院日数に応じてその中でどれだけの医療行為を行っても入院費が決まっている「まるめ」とも呼ばれる方法です。
この計算方法の利点は何かと言いますと、私も半年やってきてあまりよく分かっている訳ではないので推測でしかないのですが、多分医療費の抑制になるのだと思います。
入院費があらかじめ決まっているということはその中で出来るだけ必要最低限の医療を提供した方が病院の利益になるので無駄な医療行為が軽減され、その必要最低限の医療のデータはまたDPCにフィードバックされてDPCで定める医療費が下がる、それを繰り返すとかなり医療行為はタイトなものになることになります。
つまり…例えば「風邪」という疾患で一週間入院した場合のDPCを1000点だとすると(そもそも「風邪」は疾患名ではないですが物の喩えとして)、いくら医療行為をしても1000点は1000点なんです。
すると、高価な薬や検査を使ってトータルで1500点になるような医療行為であっても、必要最低限で抑えた結果700点になるような医療行為であっても、いずれも1000点です。
病院にとっては700点の医療行為で済ませれば余分の300点は「濡れ手に粟」で入ってくる収入なので、いかに700点で収まる医療を提供するか努力するため無駄な医療行為が減ります。
じゃあずっと「風邪」に700点の医療行為をしていればいいのかと言うとそうでもなく、長くそれを続けていると「風邪」には700点の医療行為で済むというデータがDPCに反映されるので、1・2年後「風邪」のDPCは700点でよしとする改定が出されます。
そうなるとまた病院は努力して今度は「風邪」には500点で…となり、「風邪」に対する医療行為がある程度スリム化されるのです。

そうなると、同じ「風邪」にしても例えば「細菌感染症」2000点を当てはめるか「鼻炎」500点を当てはめるかでは病院の収益に大きな差が出て来ます(点数や病名は仮に、の話ですもちろん)。その「風邪」という疾患に適切なDPCを当てはめられるか医療事務者の力量が問われるのです。
諸先輩方を見ていると、投薬内容や検査内容、手術の種類などによって巧いこと病名を付けているようなのですが、如何せんこちらはDPC初心者の身、その辺りのセンスがないのです。
よく使う薬品名のカンペは手元に作りましたが、それでも病名を絞れることはなく、結局は医師にDPC病名を付けてもらったりしています。時によってはそのDPC病名が合っていないこともあり、その辺りの見極めも医療事務者の力量です。
また、診療報酬請求業務では行った治療全てに適応病名がないといけないので、「この病気になんでこの検査したの?」というのが分からなければいけません。
このたび、症状や検査値や薬品名で病気を当てられるようなゲーム(それこそNHKでやっていた「総合診療医ドクターG」のように)があればいいのにと思って色々探してみたんですが、そんな本格的なものはないんですね。研修医養成の教材に作ればいいのに。

そんなDPCは長期入院すればするほど下がるので(病院のベット回転率を上げるためです)、いかに早期退院の目途を立てるかが医療経営の鍵になってきます。
そこで病棟看護師長とケースワーカーと一緒に週に一度病棟運営委員会を開いているのですが、DPCを網羅している訳でもなく医療費の分析ができる訳でもなく、今の段階で私が分かることはほぼ皆無で、毎回お客さん状態なのが大変心苦しいのです。
患者さん一人一人の日々の症状から予後が見極められるとか、今の状態でどんな加算が取れるか提示できるとか、何かしらの知識を蓄えて行かねばと考えています。考えてはいるのですが……。

それに加えて、先日「外来化学療法委員会」の末席を汚すことになりました。
正直、Kさんの闘病記を読んでいなかったら「外来化学療法」と聞いてもピンと来なかったと思います。
いわゆる癌治療で通院して注射を続けている患者さんに現在行っている治療が有効か検討するとともに、各診療科で持っている治療のノウハウや治療薬の知識を交換する場で、がん治療で管理加算を算定する病院では必置の委員会だそうです。
今度からその委員会を私が仕切るそうで、無茶振りにもほどがあります。こんな素人に毛が生えたような新人に何を仰っているのかと突っ込みたくなります。
年に4回の開催なので次回の委員会はまだ先ですが、それまでにせめてメジャーな薬品名を覚えて、具体的な治療法を医療者・患者両方の目線から勉強しておきたいと思っています。

なんだかやること山積みよねー。

しかも入院費の計算に加え、受付窓口、会計窓口にも当番で入らなければならず、そちらは入院費の計算以上に不得手で常にあたふたしながら仕事をしているので、そんな自分がとっても嫌です。



…と書き留めて数日後。
レセプト点検が始まり、この一ヶ月の私のダメダメな仕事ぶりがつまびらかに。
スミマセンと上司に謝ったけど謝るならちゃんとしろという話だし、上司には「いい加減同じミスをするのはやめろ」と言われて本当にごもっとも。
我ながらなんでこんな同じ間違いを何度も何度も繰り返しているんだろう。ちったあ懲りろや。
本当に自分が自分で嫌になります。


ちなみに今日のタイトルは何故こんな曲を知っているのか昭和ムード歌謡「よせばいいのに」から。
今の私の自己嫌悪と堂々巡りに凄く重なるものがあります。
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