WHAT'S NEW & DIARY in ROUTE66

どうにもこうにもな日々の備忘録

RSS     Archives
 

多分、一年に一冊の出会い

 
久しぶりに、「これは!」というマンガに出会った。
九井諒子『ひきだしにテラリウム』、淡泊でかわいい絵柄に、数ページで完結する短編が33本収録されたショートショート集である。
本屋で「お試し」として置いてあった本書の、猫神をトリートメント(?)する話を読んですぐレジに持って行った。
電撃に撃たれたような放心と、何か「これは行ける」という確信と、誰かに読ませたい、そしてこの気持ちを共有したい、という興奮とがあった。
小説なら星新一、マンガなら坂田靖子のSFもののよう。
たった2~3ページで一気にその世界観に読者の心を持って行く濃密な筆致とレトリックがすごい。
竜をさばいて食べる話、ノベルダイブする話、サンタの会社の話。
言葉で説明しても陳腐になるばかりなので、とにかく騙されたと思って読んでほしいのである。
読書好きさんには是非。

そんな訳でMさん、素敵なマンガを見つけたので熱烈お勧めします。


ひきだしにテラリウムひきだしにテラリウム
(2013/03/16)
九井諒子

商品詳細を見る
スポンサーサイト
 

医事課、異状なし

 
「二六夫」さんも「萬年青」さんもお元気です。
ドレーンの人は暇過ぎてプラモデル始めてました。
電子カルテの記載でしか知らないので、いつか実物を見に行きたいです。
入院費を滞納している公務員親子は、あれだけ分割はダメって言ったのに13万円のうち10万円だけを納めて、それでも入金してくれたことを喜ぶべきか、完済しなかったことを責めるべきかもうよく分かりません。

この4月に診療報酬改定があるのですが、私にとっては初めての改定年なので、「これから大変だよ」って言われたところで何が大変なのか分からずぼんやり過ごしております。
強いて言えば、診療報酬改定後の在院日数がヤバくてもう急性期病棟ではいられないかも知れないですが、なんとかなるような気がしてまたぼんやり過ごしております。(ダメだろ!)
 

殺人現場に林檎が落ちていた

 
病棟の患者さんに、26日生まれの「二六夫(ふむお)」さんがいて、例えば31日に生まれていたら「晦日夫(みそかお)」になっていたのだろうかと想像は尽きないのだけど、この人の処置を入力していると、「ふむふむふむふむ ふむふ~む~」と郷ひろみ・樹木希林が「林檎殺人事件」を頭の中で踊り出すのでした。

珍しい名前と言えば、「萬年青(おもと)」さんというのもいて、これが花の種類なのだと今回勉強になりました。
 

障子を明けると

 
そこは雪景色であった。(川端康成風)

この雪の積もる中、自転車で出勤しました。危険。

140208_1.jpg
 

風にとけていったお前が残していったものといえば

 
中島みゆき史上最暗の誉れ高い『生きていてもいいですか』というアルバムがあって(もうタイトルからしてヤバイ…)、その中の「エレーン」という曲が大変なのです。
醜聞を残して死んだ女性の引き出しから故郷のお金がぽろりと出てきて、彼女が生前抱えていたしんしんとした寂しさを知る、という内容で、「エレ~ン 生きーていてもー いいーですーかと誰も問いたーい エレ~ン」というメロディが延々出て来るのですが、
何が言いたいかというと、入院患者の処置を入力をしていて「ドレーン」が出て来るとどうしても「ドレ~ン 生きーていてもー …」と曲が頭の中で流れだして大変なことになるのです。
今病棟に4名ほどドレーンを入れている方がいるので、入力が回ってくるたびに「ドレ~ン 生きーていてもー あ、こちらもまた ドレ~ン」って感じです。

しかし胸腔ドレナージってば痛そうな…。
 

このイライラを分析すると

 
医事課の仕事をしながら、同期との憂鬱な関わりはまだ続いていたりします。
まあ全く関わっちゃいないんだけど、色々嫌なことが見えたり聞こえたり、些細な事ですがイラッとします。

中村うさぎの女性論は鋭いとどこかの評論家が評価していましたが、確かに読み応えと説得力がありました。
同期のあの女がなぜムカつくかと言うと、傍から見ていて「勘違い」や「自意識過剰」などのイタい行動を平気でする同期の様に近親憎悪を覚えるからだそうです。
つまり自分ですっごい気を付けてそんなイタい女にならないように気を付けているところを、同期のあの女は自分を客観的に評価できないゆえにイタい女になっていてしかもそれを気にしていない、その結果イタさを目撃した周囲は「うわイタいわ~。なんであんなこと平気でできるん?」と思うからムカつく、という構造らしいです。
上手く言えませんが、身近にムカつく女がいて「この気持ちは一体!」と思う方は是非読んでほしい一冊です。


「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫)「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫)
(2009/12/16)
中村 うさぎ

商品詳細を見る



同じ職場の同年代の女の子が同期と私があまり接触しないように気を遣ってくれた結果、逆に同期に馴れ馴れしくされて大分疲れているようで、今度毒抜き飲み会をしようという話になりました。
今春の異動の話に同期の名前が出てこないところを見ると、同期とのお付き合いはまだ続きそうで、あー鬱だわー。
 

金返せこのヤロー!

 
荒れたタイトルですみません。
外来未収の督促をしたり、入院の未払い患者を何度か経験したりしていますが、まあ今回は本当困った。
詳細は避けますが、入院費を滞納している公務員親子がほんっともう、どんなにチクチク言っても全然動じなくて、なんだかんだで雪だるま式に借金が溜まる溜まる。
かれこれここ半年ほど攻防しています。
もう入院はお断りできないかしら。いや入院どころか外来も。
そもそも。
1月31日に退院するのと2月1日に退院するのでは1万円も請求が変わるので(月ごとの負担上限額がある結果、医療保険のからくりってこうなんですよ~)、「今日退院しませんか?」と1月31日にお誘いしたところ「いや、いいです」と。
そして2月1日退院、14万円の請求に対して1万円の入金。いいと言うならちゃんと金払えって話しですよ全く。

その間にしれっと高額未収患者が外来に来ていて、「5千円しか手持ちがないですが受診お受けしていいですか」って受付から聞かれたけど、もういいよ、全額入金しないうちに受診させない気でいたけど心が折れたよ。


そんな訳でMさん。
この間、そちらの病院はかなりがっちりお金を徴収していると聞き、ちょっと研究させていただきました。
そしたら、入院前に10万円入金するようお願いしているらしいじゃないですか。
すっごい!そりゃとりっぱぐれないですよね!
感心しました。うちもそこまで手堅く行きたいものです。

そして『パンとスープとネコ日和』。
WOWWOWでやっていたのは全然知らなくて、偶然今読んでいる古い「ダ・ヴィンチ」で知りましたが、小林聡美×群ようこで、あのスタッフ・キャストで、あのストーリーはほっこりしないはずがない。
今ささくれている私が観たら、ほっこりを通り越して泣いてしまうかもしれません。
(何せ、ずっと母と二人暮らしだった小林聡美が母の死を経験して…って出だしがもう泣く。猫が出てまた泣く。)
特典の内容もまた楽しそうなので、是非感想を教えて下さい!


あ、荒れたことばかりが仕事ではありません。
今週は医事課のみんなで内科カンファレンスの場をお借りして、先生方向けに医療保険の説明会を開催しました。
何歳の人は何割負担だとか、高額療養費って何かとか、夜中に眠い目をこすりながら風邪の患者さんを診察した先生の頑張りは診療報酬的にいくらだとか、お金の話メインです。
先生方はあまり興味ないかな?とかなり端折ったレジュメを持って行ったのですが、思いがけず盛り上がり熱心に聞いていただいて嬉しかったです。

あとは、退院計算したり、会議したり、レセプト作ったりの毎日です。
プロフィール

damian

Author:damian
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック



検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR